訪問美容は儲かる?事業構造と市場動向について解説します!

2023.08.28

美容業界が人々の生活スタイルやニーズの変化に応じて進化している中で、訪問美容サービスは新たなビジネスチャンスとして注目されています。しかし、訪問美容が商売として本当に儲かるのでしょうか?また、その事業構造と市場動向はどうなっているのでしょうか?今回のブログ記事では、訪問美容事業のビジネスモデル、成長機会、事業の収益性などを理解し、未来のビジネス環境にどのように対応するかを考察します。

訪問美容事業とは?

訪問美容事業は、利用者が安心して自宅や医療・福祉施設などで美容サービスを利用できるように、プロの美容師が直接出向いて行う事業を指します。
身体的な制約や高齢、病気などで自宅から一歩も外出できない方々にとって、このサービスは日常生活の一部として非常に重要な役割を果たしています。このような需要に応えて専門化したのが訪問美容事業です。

訪問美容の概要

訪問美容とは、美容師が利用者の自宅や高齢者向け施設、病院などへ直接訪問し、ヘアカットやパーマ、シャンプー、メイクなどの美容サービスを提供する事業です。
専門的な技術を持つ美容師が利用者のために時間と場所を問わずサービスを提供することで、リラクゼーションや生活の質の向上をもたらします。
また、美容師による訪問は、利用者の心の安定や自尊心の向上にも寄与します。そのらから、現代の日本社会で高齢者の増加とともに需要が高まっている事業であるのです。

訪問美容のニーズ

訪問美容事業のニーズは、高齢化社会の進行とともに日々高まっています。家で過ごすことが多い高齢者や身体的な障害を持つ方などは、美容室へ行くこと自体が困難となります。それでも、髪をきれいにしたい、人前で自信を持って話したいというニーズは変わらないままです。また、ヘアスタイルやメイクの手入れは、自己表現の一部であり、日常生活に彩りをもたらす重要な要素です。そういったニーズに答える形で、訪問美容が注目され、利用者の増加が見込まれているのです。

訪問美容の対象者

訪問美容事業の対象者は、介護が必要な高齢者であったり、様々な障害により外出が困難な方。また、その介護をしているため美容室に行けない家族などになります。中でも、自宅での生活を基本とする高齢者や、障害のある方々の利用が増えています。また、介護施設や医療施設に入居する方々にも、ヘアスタイルのメンテナンスが必要な場合があります。そういった状況下で、訪問美容は一人ひとりのライフスタイルに合わせたサービスを提供します。これにより、日常生活を豊かにし、生活の質を向上させる役割を果たしているのです。

 

訪問美容ビジネスが儲かる理由

訪問美容ビジネスは、注目度と共に収益性も高まっています。その儲かる理由とは何でしょうか。多くの要因が関係している中で、特に大きな役割を果たしているのは「高齢者市場の拡大」「利便性と快適性の提供」の2つです。これらを一つずつ見ていきましょう。

高齢者市場の拡大

近年、日本は超高齢社会を迎えています。これはつまり、高齢者の市場が拡大していることを意味します。高齢者の方々は時間に余裕があり、美しさや健康を保ちたいという意識も高いです。しかし、移動が難しくなったり、店舗に行くことに抵抗があったりする方も多いため、さまざまなニーズに対応した訪問美容ビジネスは大歓迎されています。これにより、従来の美容サロンが抱えていた顧客層ではない、「新たな市場」を開拓することができます。訪問美容ビジネスにとって、この高齢者市場の拡大は絶大なビジネスチャンスとなっているのです。

利便性と快適性の提供

サロンに通う必要がなく、自宅にいながらにしてサービスを受けることができます。その時間と費用の節約は、特に価格に敏感なユーザーから高く評価されています。また、自宅でのリラックスした空間でサービスが受けられるため、ストレス軽減にも寄与します。訪問美容ビジネスは利便性も快適性も兼ね備え、これこそが儲かる理由の一つと言えるでしょう。

訪問美容事業の利益構造

訪問美容事業は、お客様の自宅や病院、高齢者施設などへ訪問し、美容サービスを提供する事業であります。利益構造は、一般的な美容院とは異なります。その特性を把握することで適切な経営戦略を立てることが可能となるでしょう。主な利益源は施術料金ですが、訪問料やオプションサービスによる収入も考えられます。また、独特な利益構造を理解した上でリスク管理に配慮し、効果的な売上拡大戦略を練ることが重要となります。

訪問美容の料金設定

訪問美容サービスの料金設定は、事業成功の鍵を握る重要な要素となります。基本的な設定要素として、訪問料、施術料、オプション料があります。訪問料は、往復の移動時間や交通費を考慮に入れ、利益を確保できる水準で設定します。一方、施術料は競合他社とのバランスを考えながら、また自身の技術価値を徹底的に反映させた価格設定が求められます。オプション料については、例えばシャンプーやヘアトリートメントなどを追加料金で提供するなど工夫が求められます。料金設定は、市場のニーズや対象顧客層を把握した上で行うことが求められます。

利益率の計算方法

利益率は、売上から費用を引いた額を売上で割ったものです。訪問美容事業の利益率を計算する際には主な費用項目として、訪問交通費、材料費、人件費、広告宣伝費などを考慮にいれます。訪問広告の宣伝費は初期投資として多くなることが予想されますが、その効果を評価することでより効率的な投資をすることが可能になります。また、利益率を高めるためには、サービス時間を短縮する、または利益を上げるためのオプションサービスを増やすなどの工夫が必要になります。

売上拡大の戦略

売上拡大のための戦略としては、まず目を向けるべきは既存の顧客からのリピート獲得です。これには質の高い技術力と共に、訪問先でのきめ細かな対応が不可欠です。また、オプションサービスの提供や、クーポン、リファーラル制度の導入などによって収益を上げることも可能です。一方で、新規顧客獲得のための広告宣伝費用は、その成果を評価しながら最適な方法を選定していきます。これらの戦略を通じて、訪問美容事業の成長と利益確保を果たしていきます。

訪問美容のスキル・資格要件

訪問美容には特定の要件が求められます。その仕事内容は、顧客の自宅や施設を訪れて、ヘアカットやヘアケア、メイクアップ、ネイルケアなどの美容サービスを提供することです。そしてその場で美容のアドバイスをするという役割もあります。美容技術だけでなく、交通手段の安全確保や出張先での作業確保といった事務的なスキルも必要となります。さらに、訪問先でのプライバシー保護や、その場の状況に応じた柔軟な対応力も求められます。

必要な美容技術

訪問美容の仕事では、まず基本的な美容技術が必要です。ヘアカットやパーマ、カラーリングといったヘアデザインスキルはもちろん、メイク術、ネイルアート技術、スキンケア知識など、美容全般のスキルが求められます。さらにそれだけでなく、個々の顧客の体調や好み、ライフスタイルを考慮したアドバイスができるカウンセリングスキルも重要となります。そのため、美容機器の操作法や、新しい美容情報を常にキャッチアップするための情報収集力も必要です。また、施術中の衛生管理や、顧客の安全を確保するための一定の医療知識も求められます。

取得推奨の資格リスト

訪問美容の仕事に役立つ資格として、まず美容師免許が基本的な資格となります。これは髪のカットやパーマ、カラーリングなど、美容師としての基本技術を修得し、国家試験に合格して取得します。次に、より専門的なスキルを身につけるための各種資格があります。例えば、エステティシャンの資格やネイリストの資格、メイクアップアーティストの資格などがあります。また、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズにするため、カウンセリングスキルを磨く資格や、エルダリーケアの知識を深めるための介護福祉士の資格などがあると、訪問美容師としての幅が広がります。

美容師免許の活用方法

美容師免許を持つことで、訪問美容師として活動する場合に自分自身のスキルを証明するとともに、法的な規制をクリアすることができます。また、美容師免許を持つことによって、その美容師としての基本的なスキルと知識を持っていることが保障されます。さらに、美容師免許を持つことで美容全般に対する理解も深まり、それが訪問美容の現場での対応力向上につながります。したがって、訪問美容師として働く上で美容師免許は必須となりますが、それを活用する方法としては、常に最新の技術や情報を学び続け、顧客へのサービスに反映させていくことが求められます。

訪問美容事業を始める手順

訪問美容事業は、ビジュアル要素が重要なビジネスの一つであり、お客様の希望を的確につかみ、美を提供する力が求められます。大きな商圏を活かして自由度の高い働き方が魅力ですが、一方で満足度の高いサービスを提供するためには、技術だけでなく経営面における知識も必要です。そこで、訪問美容事業を始めるための手順を説明します。

事業計画の立案

まずは事業計画を立案します。これはビジネスの方向性を決める重要なステップであり、その中心にはお客様がいて欲しいのです。サービスの内容や価格設定、エリア選定など、訪問美容事業を成功させる要素を整理しましょう。例えば、どのような美容サービスを提供するのか、どの地域に焦点を当てるのかなど、具体的な事業内容を明確にします。また、利益を出すための定価設定も重要です。この段階では、自社の売りや強みを生かす戦略を描くのです。

資金調達の方法

次に、始めるにあたり必要な資金の調達方法も明確にしましょう。訪問美容事業で必要な資金は、事業開始費用、運転資金、初期投資など多岐にわたります。資金調達の方法は、自己資本だけではなく、外部資金も視野に入れます。例えば、銀行融資を受ける、クラウドファウンディングを利用する、個別のスポンサーから資金を得るなど、方法は様々です。これらを検討する際は、返済計画や借入れ金利を考えることも重要です。

広報・マーケティング戦略

最後に、広報・マーケティング戦略を策定します。業界研究や競合分析を容易にするためには、SNSやウェブサイトなどのデジタルマーケティングを上手に活用しましょう。また、地域のイベントや地元メディアを通じてブランド認知度を高める方法も効果的です。無料でサービスを提供し、口コミで評判を広める戦略も視野に入れてみましょう。これらの戦略をふまえて、見込み客や既存のお客様に対して訪問美容事業の魅力を訴えかけることが重要です。

 

おわりに

このブログでは訪問美容事業の収益性、事業構造、そして市場動向について解説しました。結論として、訪問美容は確かに有望なビジネスチャンスであり、市場の拡大が見込まれています。

しかし、成功を収めるためには独自のビジネスモデルと戦略が必要であり、競争が激化する中で、サービスの差別化と顧客体験の最適化が重要な要素となります。さらに、リスク管理やコンプライアンスへの配慮も欠かせません。

訪問美容は新たなビジネスチャンスとしての可能性を秘めています。その可能性を最大限に引き出すために、しっかりとした事業計画と戦略を立てましょう。

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この記事を書いた人
有限会社ディ・アイ・シー

会社案内 昭和61年にヘアーサロンアダムを開業、1年後に出張理美容サービスを開始。7年後にはビューティーサロン「イヴ」を開店とともに、在宅向け出張理美容「アダム&イヴ」を開業。 現在、50施設以上に出張しており、月間約1700人、年間約2万人の調髪をおこなっています。