訪問理美容師必見!訪問美容・出張美容に必要な道具
こんにちは。
有限会社 ディ・アイ・シーの定信です。
今回は実際に弊社が訪問理美容の現場で普段使用をしている道具について記事化しました。
また、この記事では使用する際に必要な道具だけではなく、道具選びのポイントも記事化しています。
この記事では、現在、訪問理美容や出張美容で活躍をされている方だけではなく、これから活動を考えている方にも向けた記事となっています。
購入する際のポイント
一番大事なのはデザイン性よりも実用性。
訪問理美容では美容室と違って、見た目を気にするお客様は少ないです。
それよりも、如何に使いやすいか。
組み立てが必要な物であれば、すぐに組み立てできるのか?
怪我をさせないように安全であるか?
体の不自由なお客様など様々なケースに対応できるようになっているか?
などを考えて選びましょう。
「現場に行った際に、本当に使いやすいものなのか」
これが、道具選びの際に1番大事なことになります。
訪問美容では自分が想像をしていたような仕事環境で仕事を行えない。
このようなケースも多くあります。
だからこそ、実用性が1番重要になってくるのです。
さらにはコンパクトで持ち運びやすいこと。
介護施設やご自宅へ訪問する際には車から降ろしたり、階段を上って運んだり、施設のフロア間で移動も多いので、何回も往復しなくても良いようにコンパクトな物や運びやすい物を選びましょう。
感染症対策・衛生面で必要なもの
訪問理美容では体が弱いお客様であったり、自宅や施設へ訪問して施術を行います。
そのため、衛生面においてはサロンワーク以上に気をつける必要があります。
厚生労働省では衛生管理と持ち物に関して、以下の様なガイドラインが出されています。
携行品等 出張理容・出張美容を行う際には、次の器具等を携行すること。
1 洗浄及び消毒済みのはさみ等の理容器具・美容器具と、これらを衛生的 かつ安全に収納できるもの
2 使用済みのはさみ等の理容器具・美容器具を、安全に収納できるもの
3 消毒された布片類・タオルと、これらを衛生的に収納できるもの
4 外傷に対する救急処置に必要な薬品及び衛生材料
5 手洗いに必要な石ケン、消毒液等
上記を参考にすると、消毒スプレーや理美容用具・器具を安全に持ち運びできるもの。
また使用済みのものを衛生的に保管できる容器と万が一、怪我をした時ようの絆創膏が必要となってきます。
衛生面での対策は自分たちがしていることを相手にアピールすることで安心してもらえたり、気持ち良く依頼してもらえます。
掃除の際に必要なもの
訪問理美容では施術が終わって、帰る際には落ちた髪の毛を片付けたりなど掃除していきます。その際にあると便利なものを紹介します。
- スリッパ
- ほうき又はクイックルワイパー
- 掃除機
- コロコロ
- 養生テープ
- ビニールテープ
- ゴミ袋
1.スリッパ
落ちた髪の毛が張り付かないように塩化ビニール製でつま先が開いてないないものがオススメです。
2.ほうき又はクイックルワイパー
静電気が多く、髪の毛がくっ付いて取れないときはクイックルワイパーだときれいに取れます。
3.掃除機
床はもちろん、ベット上や衣服についた髪の毛をさっと吸い取るのに使います。
施設に行くときは大きめのキャニスタータイプ。
在宅訪問ではコードレススティック掃除機が便利です。
4.コロコロ(ローラー式粘着クリーナー)
静電気で張り付いて、掃除機で取れないときに使います。
5.養生テープ
首元や体の奥まったところの髪の毛を取るのに便利で、ガムテープよりも粘着性が弱いので肌を傷つける心配がありません。
また、シートやホースを固定する時など、何かと重宝します。
6.ビニールシート
髪の毛を床に落とせないときになど、下に敷いて使います。
7.ゴミ袋
髪の毛やゴミ、または使用済みのタオルなど用に複数枚必要です。
カットの際に必要なもの
サロンワークで使う基本的なカット用具の他に以下があると便利です。
- 大判のカットクロス
- バリカン
- カットクロスキャッチャー
- トリマー・フェイスシェーバー
1.大判のカットクロス
ベット上のカットやリクライニングチェアに乗られた場合は大きくないと覆いきれません。また、前と後ろで2枚使うときもあります。
2.バリカン
不意に動いてしまう場合がある訪問理美容では刃物が使えないケースもあり、その際はバリカンでのカットが必要です。
3.カットクロスキャッチャー
髪の毛を下に落としたくない時に使えます。
4.トリマー・フェイスシェーバー
顔そりの際に安全面で剃刀が使えない場合などに必要です。
カットの際に必ず必要ではないがあると便利なもの
ベット上でのカットなど、落ちた髪の毛の処理が大変な訪問理美容では掃除機を利用して、カットと吸引が同時にできるものがあるので、紹介します。
- エアクリッパー
- すいコーム
- スイトリマー
1.エアクリッパー
こちらもバリカンと吸引ホースを一体化させた製品ですが、ハサミと同等のデザインカットができます。
カットクオリティを求めたい方にオススメです。
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2.すいコーム
吸引ホースと櫛が一体化したもので吸引しながらカットができます。
なるべくハサミでカットしたい方にオススメです。
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3.スイトリマー
バリカンと吸引ホースを一体化させた製品で手軽に使うことができます。
安価で済ませたい方にオススメです。
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シャンプーの道具選びのポイント
最近では訪問理美容でもカラーやパーマをしたいという要望も多くなってきました。
しかし、訪問先にシャンプー台がなかったり、体が不自由でシャンプー台まで届かないケースが多くあるため、工夫が必要です。
また、お客様の状態によっても使うものが変わってきます。
車イスなどに座られている場合
施設であれば備え付けのシャンプー台が設置してあるところもありますが、背中が丸まって台まで届かなかったり、車いすで入れなかったり使い勝手が良くありません。
そこで、
移動式のシャンプー台がオススメですが選ぶポイントがいくつかあります。
- 訪問先ですぐに組み立てしやすいもの
- なるべく水圧の強いもの
- お客様に合わせて、台の高さが簡単に調整できるもの
ベット上の場合、
ベット上で寝たきりの方をシャンプーする際には当然ですが、台が入りません。
そこで、シャンプーボウルのみを後頭部の下に入れて、給水と排水は横にずらしてベット下にバケツなどを置いておくなど工夫が必要です。
また、ケリーパットと言われる様な給排水ポンプを使わず、ベット上で手軽にシャンプーできるものもあります。
あると便利グッズ
最近では水を落とさず、シャンプーができたり、そもそも水を使わずに洗髪ができたりする道具も増えてきましたので紹介します。
カットした後に使うのが主で洗浄力が弱いため、カラーなどの後に使うのはあまり向いていません。
- ルームシャンプー
- シャンプースチーマー
1.ルームシャンプー
掃除機を利用して、吸引ホースとシャワーヘッドが一体化、吸引と洗髪を同時に行うことで全く水がこぼれません。
音が大きく、シャンプーの様な気持ちよさはあまり感じられないのがデメリットですが、
状態を選ばずに短時間で終わるため、お客様に身体的負担を掛けずにできるのが大きなメリットとなります。
2.シャンプースチーマー
温かい水蒸気を頭に当てながら皮脂成分を浮かせて、洗髪ができます。
価格が高いのがデメリットですが、水を落とさずにシャンプーに近い気持ちよさが得られるのがメリットです。
その他のアイテム
- エプロン
- キャスター付きワゴン
- クッション
- 使い捨てペーパー
- 領収書・おつり
- ラジオ・音楽プレイヤー
1.エプロン
収納できるポケットが多いとペンやメモ帳、小物を入れたりと便利です。
2.キャスター付きワゴン
作業台として使ったり、道具を運んだりします。折り畳みできるタイプだと持ち運びに便利です。
3.クッション
カットやシャンプーの際にお客様の下に敷いて高さを合わせたり、座位を安定させるのに使います。
4.使い捨てペーパー・タオル
衛生面に気を使いたい場合や、帰った後に洗うのが面倒な時にあると便利です。
5.領収書・おつり
その場で現金のやり取りをする時もあるので、すぐに対応できるようにしておきます。
6.ラジオ・音楽プレーヤー
店舗と違い、BGMがありません。
黙々と作業しがちで暗くなりやすいので、楽しい雰囲気を作れるものを持っていくといいです。
訪問理美容では忘れ物が多い
あまりにも持っていくものが多いと、訪問先で忘れるなどの失敗があります。
そこで、できる限り必要ないものは持って行かない。
持ち物リストを作って、帰る際に毎回確認するなどの対策が必要です。
また、施術メニューを多くしない、訪問する前に予約を取って必要なものだけを揃えておくなどの工夫も効果的です。
まとめ
訪問理美容では
①お客様に負担を掛けないこと
②時間を意識して作業効率を上げること
③怪我をさせないように安全であること
が重要です。
その上で、在宅訪問なのか?
施設訪問なのか?
今日のお客様は車イスなのか?
寝たきりの方なのか?
またはカットが多いのか、パーマ・カラーが多いのか?
相手によって持っていく道具を変えていきましょう。
会社案内 昭和61年にヘアーサロンアダムを開業、1年後に出張理美容サービスを開始。7年後にはビューティーサロン「イヴ」を開店とともに、在宅向け出張理美容「アダム&イヴ」を開業。 現在、50施設以上に出張しており、月間約1700人、年間約2万人の調髪をおこなっています。