美容師の独立方法はサロンを持つだけじゃない。訪問理美容師という選択を。

2022.05.20

はじめに

美容師の資格を取得して仕事をされる方の多くが、いつかは独立開業を希望しているのではないでしょうか。そのために、サロン勤務しながら技術を学び、独立資金を貯めることが必要と頑張っていると思います。

技術や経験は確かに必要ですが、お店を持つための資金面で悩んでいるなら、訪問理美容師という選択肢もあります。

美容師の独立方法はサロンを持つだけじゃありません。

この記事を読むことで、美容室の開業に必要なことと独立のメリット、訪問理美容師という選択肢について学ぶことが可能です。
さらに、低コストで店舗を持たずに独立開業する方法をお教えします。

 

 

美容室の開業前に必要なものとは?

美容学校を卒業しても、いきなり独立開業できる方はほとんどいません。
お店を持ち、その売上で生計を立てていくためには事前の準備が欠かせません。

開業前に何が必要かを理解し、独立に向けた計画を立てることが大切です。
何年後に独立する、何歳で独立するといった目標を立て、それに向けて準備をしていきましょう。

そのために必要となるのが、美容師免許・管理美容師の資格、独立資金を貯めること、美容師としての技術を磨くこと、経営の知識を学ぶことです。
それぞれ、詳しく確認していきましょう。

 

美容師免許・管理美容師の資格が必要

単にオーナーを務めるだけなら別ですが、自ら接客をするなら美容師免許は必須です。
過去にテレビで話題になったカリスマ美容師が、実は免許がなかったトラブルがありました。

いかにセンスが良く、技術を習得できても免許がないと法律違反です。
人の髪や頭皮、肌に触れるので衛生管理が不可欠であり、ハサミやバリカン、パーマなどの道具を使うため安全管理なども含めた専門知識とノウハウが求められます。

美容師免許を取得するには厚生労働省指定の美容師養成施設でカリキュラムを修了し、国家試験である学科試験と実技試験に合格しなくてはなりません。

一人で運営していくなら美容師免許だけでも良いですが、規模を大きくし、ほかの美容師を雇用する場合には管理美容師免許も必要です。

そのためには、美容師免許取得後3年の実務経験を経て、各都道府県で実施している講習会を終了しなくてはなりません。
そのうえで、実際に美容室を開業するには、事前に地域を管轄する保健所へ、必要書類を準備したうえで、開設届を提出して許可を得る必要があります。

具体的な、視覚についてはこちらの記事から。

独立資金を貯めておく

 

美容室を開業するには資金が必要です。
お店を借りて、改装して機械や設備を揃え、シャンプーなどの消耗品を揃え、宣伝広告費用も必要です。

どのくらいの資金が必要かは、都会か地方かなど場所や規模、客席数やシャンプー台などの数によっても大きく差が出ます。
自宅の一角を改装すれば、家賃がかからない分コストを抑えられることも可能です。

2015年の日本政策金融公庫が調査したデータによれば、美容室の開業資金の平均額は約940万円であり、1,000万円が一つの目安です。
そのうちの約半分が内外装工事費用、約2割が機器・什器・備品を揃える費用、1割がテナント賃借費用、2割を運転資金に充てています。

もっとも、全額を自己資金で用意するのではなく、多くの方が金融機関などから開業資金の融資を受けています。
自己資金は3分の1程度で、残りを借りるという形です。

融資には審査があり、事業が成功する見込みがなければ貸してはもらえません。
事業が軌道に乗らなければ返済ができなくなります。
自己資金をしっかり貯めるか、成功する事業モデルをしっかり考えることが大切です。

 

美容師としての技術を磨く


美容師として良い評判が得られなくては、集客に結びつきません。
近年は地方であっても、すぐに口コミなどが拡散される時代なので
美容師としての技術はもちろん、接客サービスのノウハウも磨いていくことが大切です。

 

経営の知識を学ぶ

ただ技術が良くて客の評判が良くても、お店の経営ができなくては、いずれ立ち行かなくなります。
特に融資を受けての開業の場合、毎月返済しなくてはならないので、売上目標を具体的にして達成していくことが求められます。

1日どのくらいの売上が必要なのか、客単価をどのくらいに設定すべきなのか、しっかり考えて設定が必要です。

美容室は水道光熱費の負担も大きくなりがちなので、節約する方法を考えることやシャンプーなどの消耗品をどのグレードにし、どこで仕入れるかなど、顧客満足を図りながらのコスト意識を養わなくてはなりません。

人材を雇うとすれば、人材教育や給与設定、雇用管理のノウハウも必要です。
美容師としての技術を高めながら、経営知識も習得する機会を作りましょう。

 

独立のメリット

独立開業をするにはかなり労力がかかります。
それでも独立する人が多いのはメリットがあるからです。
代表的なメリットが、自分の理想を実現できること、年収がアップする可能性があることです。

自分の理想を実現できる

どんな雰囲気のお店にしたい、どんなアイテムを使いたい、どんな客層をメインにしたいなど、自分の理想があると思います。
都会で成功したい方もいれば、地元に戻ってこれまでにないサロンをオープンさせたいと考える方もいるかもしれません。
現在の勤務先で感じている不満も、自分のお店なら解決できます。

 

年収がアップする可能性がある

雇われの美容師は、労働時間が長く、心身の負担も大きな割には賃金が低いと言われています。
カリスマ美容師といっても、雇われている以上はそこまで高額な収入は得られていません。
有名な場所にある大規模サロンほど、賃料などのコストが大きくなるためです。
しっかりと資金計画を立て、自分の技術を高めて集客ができれば、今より年収がアップする可能性があります。

 

自らサロンを持つことだけじゃない。訪問理美容師という選択

独立資金の準備や経営することの大変さを考えると、いかに独立のメリットがあっても不安になるかもしれません。
もっとも、独立する方法はサロンを持つことだけではありません。
訪問理美容師という選択肢もあります。
ここからは、サロンを持たずに独立の道が開ける訪問理美容師について見ていきましょう。

 

訪問理美容師って何?

訪問理美容師は顧客にサロンに来店してもらうのではなく、こちらから顧客のもとに出張してサービスを行います。
もっとも、どこでも誰のところでも自由に訪問できるわけではありません。

なぜなら、美容師法や理容師法には、特別の事情がある場合に限り、サロン以外の場所で行えると定められているからです。
衛生管理や安全管理などの事情と、特別な事情のバランスから、美容師が訪問できるのは以下の3つのケースになります。

1つ目は疾病その他の理由により、サロンに来ることができない場合です。
たとえば、病気療養中や在宅介護などのため、病院に入院している場合や自宅療養をしている患者のところへ出向くケースです。

2つ目は、婚礼その他の儀式に参列する者に、儀式の直前にサービスを提供するケースになります。
たとえば、結婚式場や葬祭場などに出向いてヘアメイクや着付けなどを行うことです。

3つ目は社会福祉施設に入所している者へのサービスであり、老人ホームや障がい者施設などへ訪問する方法です。

 

訪問理美容師に必要な資格って?

訪問理美容師という国家資格は定められていませんので、美容師または理容師の資格があれば訪問サービスが可能です。
ただし、厚生労働省が出張理容・出張美容に関する衛生管理要領を定めており、それに則って業務を遂行する必要があります。
代表的な責務として、消毒器具・消毒薬品を携行すること、器具類の消毒や作業環境の清潔を保持することなどが挙げられます。

また、地域によっては美容業に係る衛生措置等に関する条例といった条例やルールを設けていることがあり、その地域で活動するには条例なども守らなくてはなりません。

なお、病院や介護施設などへの訪問機会も多く、介護のノウハウが必要ではと不安になる方も多いことでしょう。
過去には美容設備を積み込んだ車両で訪問し、その車両に車いすで利用者を移動させようとしたところ、事故を起こした例もあります。

もっとも、このケースは本来施設の介護職員が行うべきところ、適切な任務を行わなかったことが原因でした。

確かに、介護の知識や技術、ノウハウがあればより安心して取り組むことができます。

 

ですが、介護の資格や技術は訪問理美容師の資格として必須ではありません。
あくまでも役割分担に徹し、利用者の介助や車いすの移動は介護職員などの専門家に任せることが大切です。
資格がない以上は、自らやろうとすることなく任せましょう。

一方、式場での訪問理美容を優先させたい方は、ネイルの技術なども習得しておくと顧客に付加価値を与えられます。
口コミなどで評価が上がり、集客につながることや式場からの継続的なオファーが得られることもあります。
もちろん必須ではありませんが、自分が行いたいスタイルによっての知識や技術の研鑽は欠かせません。

訪問美容師としての開業方法は?店舗を持たずに開業できます!

訪問理美容を行っている先輩美容師などを見ると、店舗運営をしながら、曜日を決めることや予約に応じてサロンでのサービスと訪問によるサービスをしているイメージがあるかもしれません。

先に店舗を持ってサロンを開業し、後から訪問理美容を始めた方はこのスタイルが多いです。
店舗経営年数も長く開業当初は来店客も多かったのが、次第に高齢化や過疎化が進み、来店客が少なくなってきたようなケースが多いです。
環境の変化や地域のニーズに柔軟に対応し、待ちの営業からニーズのある場所へ訪問してのサービスを始めました。

一方、これから独立開業をされるなら、訪問理美容1本で店舗を持たずに開業することも可能です。
となると、ホームページを作成することやブログやSNSなどを使って集客をしなくてはいけないのではと不安になることでしょう。
知名度がないと集客は難しい、見つけてもらえない、生活していくだけの集客ができないかもしれないと不安になると思います。

特に訪問理美容を利用する高齢者や障がいをお持ちの方は、自らネット検索して依頼してくるケースはほとんどありません。
高齢者施設や福祉施設の場合、ネットで検索して見知らぬ一個人に依頼するケースはほとんどなく、地域の信頼できるサロンや団体を通じての依頼がほとんどです。
となると、在宅介護や自宅療養をしている方の家族くらいしかターゲットがなくなり、ネットだけでの集客が難しいのが現状です。

そのため、やはり店舗という存在なく仕事を得ていくのは難しいように思えるかもしれません。

 

私たちエアクリッパー協会が皆様の訪問理美容師の独立ご支援をします!

 

これを読むまで、そもそも訪問理美容師という仕事があることすら知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

実際、まだまだ日本では訪問理美容師の認知が広がっていないのが現実です。
訪問理美容師になりたい方に向けて、カット技術だけでなく、30年で培った訪問理美容のノウハウを惜しみなく伝えていきます。
協会サイトはこちらから。
https://www.airclipper-association.com/

これを踏まえて、私たちエアクリッパー協会では訪問理美容師の地位を向上しようと努力しています。
単純に病院や介護施設などに人材を派遣するだけでなく、訪問理美容師をもっと価値ある仕事にしようというのが当協会の目的です。

そのため、当協会に加入してくださった方には、仕事を斡旋するだけでなく、さまざまな方面からサポートすることをお約束します。
エアクリッパー協会に入会し、協会の仕組みを利用することで、店舗を持たず、フリーランス的にお仕事が可能になるのです。

豊富な実績と信頼を持ち、訪問理美容を必要とする施設や事業者とのネットワークも形成されているエアクリッパー協会が間に入って、仕事の受注を支援します。

エアクリッパー協会には、介護施設や福祉施設、病院などの事業者から一度に複数名の方の仕事の依頼が入るほか、個人の方からも相談が入ります。
地域やスケジュール、必要な理美容師の数に応じ、お仕事をご紹介することが可能です。
そのため、介護に関する資格を習得することや介助などのノウハウだけではなく、店舗を持たず高額な投資をして設備や機械を備えなくても、ご自身の体とスキル、道具類だけを携帯すれば独立開業が可能なのです。

 

おわりに

美容師が独立するメリットは、自分の理想を実現できること、年収がアップする可能性があることです。
美容室の開業に必要なものは美容師免許・管理美容師の資格に加え、美容師としての技術を磨いておくこと、独立資金を貯めておくこと、そして経営の知識を学ぶことも欠かせません。

技術や経験はあるのに独立資金がなかなか貯まらない、店舗経営やマネジメント力に不安があるなら、訪問理美容師という選択もあります。
独立の方法は自らサロンを持つことだけではありません。

エアクリッパー協会に入会すれば店舗を持たずに低コストで開業でき、仕事の依頼など、独立後も安定的に収入が得られるようサポートします。

この記事を書いた人
有限会社ディ・アイ・シー

会社案内 昭和61年にヘアーサロンアダムを開業、1年後に出張理美容サービスを開始。7年後にはビューティーサロン「イヴ」を開店とともに、在宅向け出張理美容「アダム&イヴ」を開業。 現在、50施設以上に出張しており、月間約1700人、年間約2万人の調髪をおこなっています。