【動画解説】《炎上覚悟》理美容の在宅訪問価格に物申す!

2022.08.19

今日は、「理美容の在宅訪問価格に物申す!」記事になっています。
YouTubeで分かりやすく解説していますので、YouTubeを見ていただくのももちろんですが、
動画内の会話を記事化していますので、ぜひごご覧ください!


3人
:お疲れさまでーす。

社長:久しぶりだね、、、ところで今日は何??

部長:今日はですね、訪問理美容の在宅

社長:おー、来たねぇ。

部長金額、安くない?

社長:いやー、安すぎ!

部長:だいたい4,000円。
在宅訪問でカット4,000円って安くない?ってみんな思ってると思う。
だけどみんな突っ込まないから、そこを敢えて突っ込んでいこうと。

社長:突っ込んでいく!世間様を敵に回す?

部長:前の「介護の資格いらないでしょ」という動画が結構好評だったので、際どいところを敢えて突っ込んでいく!
炎上系YouTuberで行こうじゃないかと(笑)

社長:そうなん(笑)

 

社長:ぶっちゃけおかしいでしょ?
私いつも思うんだよね。
タカラとかいろんなメーカーさんが言うんだけど、例えば「ボイラー壊れました、来てください」って電話するとその時点で出張費取られるんだよ?良いか悪いか、どこが壊れているのか見る前に「出張費いくらですよ」って言われるのよ。

部長:(力強く)うん!

社長:そう思わない?
で来てからどうだこうだってまた値段を取られるわけよ。
だから大体もうポケットに2万円は用意しておきなさいよっていう段階よ。

それなのにみんな行って30分で終わる計算をして、足代を計算するから安いんだよね。
でも、実際行くときって私なんか前の日からドキドキするわけ。
「あぁ明日訪問だわ」って。

そこはオーバーだとしても(笑)
でもやっぱりその前後は取られるわけよ。
心と体とモチベーションが取られるわけ。
その時間は他のお客さんも入れないし、変な話電話も出られないわけ。
そういった時間を作りながら訪問に行くんだから、しっかりとした値段をやっぱりもらわないと絶対いけないと思う。

 

なぜ訪問理美容はこの価格設定?

部長:じゃあなんでこの価格なの?と。
みんなね、高いところもあればもっと安いところもあるけど、カットで出張費込み、税込4,000円くらいでやっている所が多いかなあと。

社長:それは結局、元々の出だしがボランティアからスタートしてるから。
やっぱり社会貢献していきましょうね、来られない方のお家に言ってあげましょう、
だから「お店の片手間に行きましょう」っていう考え方。片手間ってやつね。

でも、今は片手間なんていう仕事をしたら事故があった時に、「片手間だから転倒しちゃった」「片手間だから許しますよ」なんてあり得ないから。

部長:たぶん元々送迎から始まってるじゃないですか美容室って。
なかなかお客さんが行けないと。腰が悪いとか膝が悪いとか、なかなか行けないわって言ってきて、そこから送迎しますよ。
って美容室に連れてくるのが多いと思うんですよ。
そこに送迎費は取っていないわけじゃないですか。
そこから始まって、だんだんこっちから出張しますよ。
っていう形になっていったので、出張費が取れないんじゃないか?
取りづらいというか、頂けない。

社長:頂けない…。
その考えをこれからは、時代がね、私が生まれた昭和から平成、令和と来てるわけじゃない。
時代が3世代も変わってきているのに、私たちの仕事は何にも変わらないどころかどんどん価格は競争して下げていこうっていう傾向にあるわけ。
そこが本当に大間違いで、これからはやっぱり「1件行ったら1万円取れる」。
1万円頂けるような価格を自分たちが作っていかなくちゃいけないと思う。
そこで昔のもう明治かなと思うくらいボランティアの儲かって儲かって仕方がなかった時代の中で、お助けしましょう!
っていうのが始まったのかなとは思うのね。
でもそれも時代の中では仕方ない。
でもやっぱり変えないと!どう思います?

たなか:そうですね。現実は全然違うんですね。

社長:世の中は違いますよ。

部長:実際、中にはなかなかお金を出せない、1万円も出せないという人もいるわけじゃないですか。
そういった人たちにはもちろんね、ある程度価格を安くすることも重要だったりだとか、ある程度1箇所に集めてもらって価格を下げるっていう事も大事かなと思うんですけど、それでもやっぱりね、お金を持っている人もいるわけじゃないですか?お金を払ってでももっとちゃんとやって欲しいっていう人はいっぱいいるわけじゃないですか。

そこに対して一律に皆価格を安くして提供してるのってどうなの?と思うんですよね。
お客さんも、そこに甘えちゃっているところもあるのかなと思うんですよね。

社長:甘えるんじゃなくて、そういう提示をしているからそれがもう当たり前っていうのと、私なんかの年代の人ってもしかしたらヘルパーさんをやってたりとか、今まではお年寄りの面倒を見ている側だったりするわけ。
そうするともうボランティアだよね。
「やってもらったのよねあの頃は」「来たらタダでやってくれたわよ」っていう年代がまだ残ってるのよ、この辺の年代からもうちょっとって。

だけども、そこを若い人は敢えて声を出して(例えばわたしだったらおばさん)「おばさんもう時代は違うよ」って。
「時代は変わったんですよ。今ってこういう時代になったんですよ」って教えてあげることも大事。
そういう風に、お家に行く時点でビジネスですよと。その代わり厳しい要求にもしっかりやっていかなくちゃいけない。
サロンのようにするとか、やっぱり競争だから。
そこは、今までのように「してあげている」っていう思いじゃなくて、
「仕事として行くんだよ」っていうモチベーションを、やる側も当然変えなくちゃ行けない。当然ね。

 

料金設定は、もっと高くても大丈夫?

社長:例えば在宅だって、お金がある人無い人って、これは失礼な事なの。どこにお金をかけるかはお客さんが決めることだから。お客さんが「私は食べれない、食べることにあまり思いが無い。でもおしゃれに関しては誰よりもお金をかけたいのよ」って意外と心の中で思っている人って多いのよ。

部長:うん。

社長:でも「私はおしゃれはどうでもいいのよ。とにかくかっこいい芸能人を追いかけて眺めているだけで幸せだ」っていう人もいるわけ。

だから、お財布っていう風に見ちゃいけない。どこにお金をどうかけるかはお客様(次第)だから。

例えば私がこうやっていて、変な話自分の好きな桑田さんが来るとか、私2万円、5万円出したっていいわと思うもん。やっぱりその芸能性じゃないけど、お客さんがその人の時間を共有して来てもらえる、お互いだよね、行かせていただく・来てもらえる。お互いが嬉しいなっていうようにモチベーションを持っていくのは、伺う側・技術者の器量かな?と思うんだよね。そうすればお金ってどうだろう?

社長:人の好みなんてわからないんだから、好みなんか考えなくていいのよ。自分のファンになってもらうような感じ?

昨日も私は在宅に行って「先生まだ(値段を)上げないの?って言うから、「一応ルールだから上げないけどね」って言うくらい、上げて良いんじゃない?ってお客さんは言ってくれる。お金をもらわないような事を言っちゃってるから、山ほどお菓子!昨日もすごかった。有名どころのお菓子を5つくらい。

部長:(笑)

社長:やっぱり決めてるのねお客さんは。あと何か月後の…その人は3か月に1回なんだよね。
だから(次は)11月の7日に来てって。
えっ、もう11月?って私は縛られたみたいでイヤなのよ(笑)

でもそういう風にして、お客さんはその時のお金って3か月に1回なら安いものなのよ。
だってタクシーに(電話を)かけて誰かに頼んで行けないんだから。
向こうで待っててもらって、やってもらってから送ってもらって降ろしてもらって…って考えたらどれだけかかる?
えらいかかるわけだから。そう思ったら、来てくれるなんて安いものよ。

部長:D.I.Cの場合だと理美容券っていうのがあって
「在宅料金5,000円のうちの4,500円が補助されますよ。本人負担は500円で良いですよ」
っていうのがあるから、だいたい価格が決まっちゃってるじゃないですか。
だからそこで上げられない所もあるけど、それでもうちの場合だと、老人ホームに行った帰りに寄って5分とか10分で帰ってくるじゃないですか。

 

DIC logo

 

社長:そう。
みんな上げられないとかなんとか言うでしょ?
だから私がいつも言うように、上げられないんだったら時間単価を取れっていう言い方をいつもしているの。

いままでハサミで30分かかった。
行って養生して。今
は5分だから、5分で5,000円ってよくない?っていうとこだよね。

部長:社長の場合はね、在宅して1時間ももたないから。
逆に5分10分くらいでじゃあねって言って帰ってくるくらいが丁度いいのかなと思いますよね。
5分10分で5,000円でそれも逆にぼったくりだなと思いますよ(笑)

社長:うーん、でも今はそういう時代だからね。

部長:それでも待ってくれている人がいると。

社長:そうそうそうそう。だからもう家に入るまでの時間が勿体ない。もう玄関でいいの、そこでいいからっていうね(笑)

部長:それはもう、そういう社長が良いんでしょうね。たぶん来てもらいたいんでしょうね。

社長:そう。濃いんだよだから。5分で帰るからって言うけど、5分で3か月分の会話をするんだから大変なことよ?

部長:(笑)

社長:もう本当に大変。
だからその5分の中の…まあ7分かな?
そこの息子さんは必ず車の運転席に乗るまで、運転席に乗った後に「ドア開けて」って言ってお菓子をくれるんだから(笑)
そのぐらいの時間っていうのかな。

部長:年配のお金を持っている人もいるわけじゃないですか。
この前在宅訪問をしている美容師さんと話してて面白いなと思ったのは、ケアマネージャーさんがいるじゃないですか。
結局在宅訪問ってケアマネージャーさん経由でお仕事をもらう事も多いんですけど、
ケアマネージャーさん経由だとどうしても「単価が低くなりがち」っていう話があったんですよ。
直接チラシを撒いて繋がったお客さんとケアマネージャーさん経由だとどうしても低いみたいな。
それで思ったのが、ケアマネージャーさんってどうしても(利用者さんの)お金のことを考えているわけじゃないですか。
そうするとやっぱり「高いところよりは低いところが良いよね」みたいな考えがあるから、どうしてもやっぱり「低くできないのか」っていう。

でも、実際に在宅訪問してご本人とかご家族の方に話を聞くと「全然もっと高くてもいいよ」と言ってくれると。
あれ、ケアマネージャーさんと話していたのと全然違うじゃん、という事があったらしいんですよね。
それってやっぱり人が思っている事とご家族とかご本人が思ってることって違うのかなって思うんですよ。

社長:うーん、考えてみてほしいなって思うのがね、私達美容師にも考えてほしいのが、結局車で行く、保険がかかってる、ガソリンかかってる、車のローンを払ってるって、色んな事を考えたら、みんな訪問理美容っていう仕事をしていくっていう事は、
その時に、そこだけの時間じゃないわけじゃない。もう少しシビアな計算をしていかないと続かない。

例えば「これで私食べていくんですよ」ってもしこれから考えているのであれば、続く値段を自分で決めていかないといけない。

部長:その場の気持ちで、安くてもやってあげようっていう気持ちは大事だと思うんですよ。
それで続けられなかったらやっぱり意味が無いなと思っちゃうんですよね。

社長:そう!そうそうそうそう。

部長:結局長い目で見ればお客さんの為になっていないというか。

社長:そう!
たとえば「3,000円ぽっちで行くんだからやってやるわ」っていう気持ちと「今日1万円もらえるから、あと1件やったら2万円になるから、今日の半日の日当だな」と思ったら大事よ。商売だから。

これが1,000円とか2,000円くらいで交通費1,000円もらってそれこそメーター500円なんてタクシーだってハナクソみたいな値段よ。
それを考えたらダルくてやってられない。
自分がもし具合が悪くて行けない時にお客さんを手放すことになっちゃうでしょ。それって迷惑な話よね。
それよりは、しっかりした料金を払っていればお客様は安心だし頼めるじゃない。
お客さんも文句が言える。そういう風になっていかないといけないと思う。
お互いが、値段って言うのはやっぱり対価だからそれに見合う。
毎月来てくれるお客様なんてなかなか今はいないから。
やっぱり2か月に1回、3か月に1回になっちゃうから。そこを考えたら料金ってある程度上げても良いと思う。

部長:これどうですか?
田中さんだともっと高いじゃないですか?今はいくらくらいですか?在宅料金だと。

たなか:普通だとカット代4,000円、出張費3,000円、計7,000円です。

部長:じゃあ、出張費をちゃんと取ってるみたいな感じ。

たなか:はい。

部長:でも結構お客さんは来ます?
元々サロンでやっていたお客さんが多いですよね?
田中さんの場合だと。

たなか:そうですね。

部長:じゃあ普通のサロンでプラス料金を取っても全然喜んでもらえる?

たなか:そうですねやっぱりお家に来て欲しいっていう人は出張費も納得の上というかね。
まだ来れる人はこっち(サロン)に来たいっていう人がまだいっぱいいるけど(笑)

社長:でもいずれは予備軍だからね。

部長(笑)

社長:そこはしっかり押さえておかないと。でも安心じゃない。
こういう人たちがいますよっていう事をお客さんがわかれば、私がピクピクってしても(弱っても)来てくれるんだこの人と思ったら、
それはお客さんにとってはすごく安心。

部長:だからお客さんからしたらいつもやってもらっている先生に安い料金で来てもらって申し訳ないな。
って思ったりすると思うんですよ。そうするとお願いしづらくなるというか。

たなか:そうですよね。

部長:じゃないかなと思うんですよね。

たなか:やっぱり長年のお客様ってお土産付きで待っててくれるんですよ(笑)

部長:でもそこまでしてやっぱりやって欲しいし、逆にそうしてもらえるとこっちも遠慮なく色々提供できるじゃないですか。
もっとあれしてあげようとかこうしてあげようとか。
もっと喜んでもらおうと思ってできるじゃないですか。

社長:やっぱ楽しみになるよね。次どうやったら喜んでもらえるかな?とか次はどうかな?とか思う。

部長:そうした方がいい関係ができますよねたぶんお客さんと。

たなか:なんとか頑張って来てくれている人は出張費より高いタクシー代をかけて来てますからね。

社長:そうそう

部長:タクシー代をわざわざ払ってまで来たい人も多いんですよね。

社長:階段をね、お祭りみたいにこう抱えられながらでも。それはそれで凄い嬉しい事よ。
それがありきのその後だから。
来れる間はそれこそ神輿みたいに担がれてくるのかもしれないし、それでも会いたい、来たい、それが私たちのプロとしての楽しみだし、美容師とか理容師の嬉しさじゃない。
その先に続いていくというまた嬉しさがあるわけだから。

なんだろうな、いつも来てくれるヘルパーさんだったりいつも来てくれる何々さんよりも、やっぱり髪を触る、頭を触るって、(話を)聞いてくれるみたいなところがあるから、また特別なんだよね。

部長:だからその、本人はもちろんご家族の方とか息子さん娘さんとか、やっぱりたまには3か月に1回とか、なかなかおしゃれできないじゃないですか。ちょっとしたイベントの時にたまにはオシャレさせて喜んでもらいたいとか親孝行したいっていう人もいると思うんですよ。
そこに対してちゃんとやってくれる美容師さんって少ないなと思うんですよ。
やっぱり料金が低いので。

社長:そうね、だって色んなものを見ているとね、本当に涙ぐましいなっていうか本当に大変だなって思うもん。
行っている子達が。
私なんか歳が上だから若い子たちを見てると本当にね、あんなに努力してあんなに一生懸命やってるのに、なんであんな料金を掲げるのかなって、勿体ないなって。

部長:これってたぶん、今美容室を持っていない人も行けるようになるじゃないですか。
そうすると、普通のフリーランスの美容師さんからすれば、1時間4,000円って結構割が良いわけですよ。
時給4,000円なので。

でも、これって実際サロンをやっている人からすれば割に合わないと思うんですよやっぱり。
1時間行って1時間だけじゃないじゃないですか、その前の準備だったりとか移動時間とか、意外と車が混んでいたりするともっとかかるわけじゃないですか。
1時間2時間くらい見ていないといけない。
となるとそれで4,000円ってぶっちゃけ割に合わないじゃないですか。

わざわざサロンを休みにしないといけないわけですから。
それを更に休んで(訪問に)行くとなるとなかなか厳しいと思うんですよね。

社長:私この間なんか本当に荷物ぶん投げようかと思ったよ。
「えー!家の前に駐車場が無い!?えっ道路の向こう側に車停めて来いって??」みたいな(笑)何言ってるの?このおばさん??と思ったくらい。もうね、あの中を荷物を背負って、これを若い美容師さんとか色んな若い子達がしている。
これはね、声を大にしてふざけんなと言った方が良いと思う。

そのくらい、これからやる若い子たちはブルーシート敷いて鏡まで持って行って、
あたかもお店みたいな雰囲気作って、それで汗ダラダラかきながらやって毛だらけで(手にいっぱいくっつくんだよ)じわじわと汗が出て…
あれをやっている子達を見ると、インスタとか色んなのを見ると、涙が出そう。なんでこんな思いしてみんなやってるの?って。

あれだけの物をやってるんだから1万円もらわないとやってられないと思う。
まあ5分なら許すわって思える。相手だって暑いわけ。待ってるわけだから。
緊張して待ってる中、お互いにかわいそう。

だったらでんと構えて、「この人に今日はおばあちゃんは1万円払うんだから、やっぱり美容師の先生にでんと構えていてもらいたいわ」
っていう感覚の、お互いの同意が幸せだと思うな。
こっちも1万円来ると思ったら、おばクラじゃないけどどこか勤めるよりは良いかなと思ってちょっと腰を据えちゃうかもしれない。
ちゃんとやるかもしれない。

たなか:(笑)

社長:そのくらいの意識をみんなが持っていく、だから価格でみんな競争していくんじゃなくて腕で競争したい。

部長:うん

社長:腕と口で競争していきたい。

 

訪問美容サービスって色んなものがあるけど、他の業種はどうなの?

部長:じゃあ他の業種、美容室以外の業種と比べた時にはどうなのか?と。
色んなものが出張してやってくれるようになったわけじゃないですか。

例えばマッサージですよね。出張マッサージしますよみたいな。
見るとだいたい1時間7,000円くらいなんですよ。

社長:当然。安いくらいだね。

部長:高いところだと1時間1万円で取っているんですよ。こういう人たちって、別に資格は何も無いんですよ。

たなか:国家資格が無いんですよね。

部長:そうそう整骨院とかじゃなくて、ただのリラクゼーションとしてのマッサージなので。
資格を何も持っていない人が1時間行って1万円とか取っているんですよ。
それに比べて美容師は何年間も学校に行ってお金も払って。

社長:本当よ

部長:対してこのマッサージ師とかは行けるわけですよ1時間1万円で。
負けてるんですよ

社長:私だってエステの先生を呼ぶじゃない?

部長:うん、ここに呼んでるねいつも。

社長:いつも呼んでいろいろやってもらうじゃない。

部長:あれは何をやっているのいつも?

社長:あれはオイルマッサージしてもらってるの。出張を頼むの。
だって行く時間がないんだもん。来てくれるんだもん!1万5,000円払ったって。

部長:いくら払ってるの?

社長:1万5,000円払うよ。

部長:1時間で?(笑)

社長:そうよ。でも安い物よ。だって私の時間に合わせて来てくれるんだよ?
彼女にしたらそれが楽しみだから来てくれるよね。で、確保しときたいの。そんな5,000円とか6,000円で確保できない。

だからやっぱり価格ってね、うーんなんだろう?
楽しみになるようなお金を払う。
またそれをやってもらう側も、忙しい時間の中で来てくれるわけだから、全然対価として高いと思わないよ。

部長:これちょっと調べて欲しいですよね。
出張マッサージとかが今いくらくらいなのか。

社長:うん、よそを見てほしい。
例えば私の時代はね、通信だなんだかんだで貧乏人の娘がこうやって美容師になったり理容師になったりするわけ。
でも今なんて学校に行ってみな、500〜600万円かかって美容師・理容師になるわけだから。

それなのにねぇ、1件行っていくらですって値段を見てると涙が出てくるね。
やめろって。他に行けよって言いたくなるくらい。やっぱりかわいそう。
だからそれが世間一般常識になる前に、みんなで考え方を変えてほしい
そうしててもお客さんは取れていくんだよっていう。
ましてこれからいつも言ってる、口酸っぱく。じじばばが、動けない人が増えてくるんだから。
そしたら自分の体が大変になるだけなんだから、しっかりとしたお客さん、相手もしっかりとお金を払ってやってもらうように、今止めないとたぶん止まらない。
今止めていかないといけないと思うよ。

 

じゃあ、私たちはどのように対応すればいいの?

部長:じゃあ実際にどうしたらいいんだ?というような話で。価格を上げていきたいけどどうすればいいの?
って結構思っている人も言っている(人もいる)と思う。
「とはいっても高い料金でお客さん来ないんじゃないの?」みたいな。

社長:だって今やらなくてもお金が入ってこないわけじゃん。
今やらなくたって入ってこない。安くして忙しくしてもいいよ?
それは、よかったゼロでいる1日がない、例えば1件ありました、4,000円もらいました、良かったなって思えればそれでいいよ?
でもそれが数が増えた時に大変だなって思わない金額なら良いと思う。

それよりは高い値段で置いておいて、2日に1回(仕事が)来たって良いわけじゃん。
すると1日遊べるわけじゃん。
2日に1回でも1日5,000円がさ、2日に1回1万円が来たら遊べるわけじゃん。
そうやって徐々に徐々にダブらせていくっていう事をしていく事のほうが良いな。お客さんは見ると思う、価格帯をね。
で、「この人は異様に高いんだけど何してくれるんだろう?」って見ていくんじゃないかなと思うんだよね。
だからそこは今度技術者が「自分はお客様と寄り添った目線で技術提供します」とか。

部長:訪問って固定費はかからないわけじゃないですか。
お客さんが来なかったら来なかったで別に良いとおもうんですよね。

社長:もう霞食って生きていればいい。

部長:(笑)お客さんが来たら来たで、1時間1万円だからよっしゃ行くかみたいな感じで行けばいいじゃないですか。
1時間2万円でも良いと思うんですよ。
たまに来たら御の字じゃないですか。臨時収入が入ったなみたいな感じで。

社長:そうそうそうそう。
そのくらいの感覚からスタートできた方が良い。

まず自分の技術を安くしないっていう事。
「自分のファンを捕まえる」っていう事だと思うんだよね。
自分が良いっていう。それこそ悲しいけどここは若い人の特権よ。
おばさんが行っておじさんの頭やって「お疲れ様!」「ありがとう!」で終わるもんね。

部長:(笑)

社長:もう女の子の若いのが行った瞬間からもう顔が違うから、おじいさん。
その時点でもうポイントが高いんだから、お小遣いあげようか?くらいになっちゃうんだから。

だから、敢えて下げておくことは無い。

部長:でも、おばちゃんはおばちゃんなりのトークだったり武器はありますよね。

社長:そうそうそうそう。
とにかく1人1人が自分に自信を持って、やっぱりこの先(お年寄りが)どんどん増えてくる、もうそういう時代に入ってきていると思って、しっかりとした料金を今から、どうせやるなら。
今やらなくてもくれないんだから。やったってわからないんだから。

だったらしっかりした料金とスキルを持っていくという事。
そこからスタートすると意外と人って、みんな同じ人が好きだったらその人だけで生きていくんだから、あんな人いいの!?
って思う事がある、やっぱり世の中って上手くできてるから。
安いところばっかり狙う人はいないと思う。「私はこっちの高い方が良いかな」って思う人も結構いるから。

部長:幅があると良いですよね。
安いところもあれば高いところもあって、いろいろなところから選べるようになると良いと思うんですよね。

社長:うん、そうそう

部長:みんな高くする必要は無いけども。

社長:かと言って、うんと安い値段を決めていくことも無いと思うんだよね。

部長:あとはその値段が上げられない、価格が上げられなかったらプラスメニュー?
オプションメニューみたいな物を載っけておくと良いと思うんですよね。
例えば社長だとよく「メニューだけ載っけとけ」みたいに言うじゃないですか。

社長:そうそうそうそう、メニューだけね。
やる気満々のメニューだけ。
で、言われたら「すみません今これできません」って言えばいい事だから。

部長、たなか:(笑)

社長:よく言うじゃん、「〇〇欲しいです」「今売れちゃいました」みたいなの。あれで良いと思うんだよ。

部長:オプションメニューを載っけておけば、結構お客さんだとカラーやってる間とかパーマやってる間は待ち時間があるじゃないですか。その間に手をマッサージしてもらおうかなとか、ネイルしてもらおうかな、みたいな。

部長:実際お話聞くだけでも良いと思うんですよね。嬉しいじゃないですか。

社長:そうそう。だって聞いてくれるんだから逆らっちゃいけない。
あんたそれダメよはダメ。「うんうん」って聞いていればいいの。

部長:聞くだけなら楽だと(笑)

社長:でも向こうは、いてくれるだけでありがたいわけだから。
そういう人ってやっぱりいると思う。

社長:いつも言うようにかつらだっていくつか持って行って、
ネタが切れたら「どうよこんなん被ってみて?」とか「私買いたかったの」とかね。
化粧品だってそう。こんな良いものあったんだとか、そうやって会話を持っていく。
いつも言うように、富山の置き薬じゃないんだけど、いつでも持って行ってあげる。

そこに持っていくアイテムを作っておけば、話の中で、相手からすると美容師ってプロじゃん。
理容師ってプロだから、悩みを聞いてほしいのよ。
実は毛が抜けてるのとか実はシワが5本増えたのよとか。
だからそういうところに値段を付けていって、良いものを見てあげるとか。
そういう風にやっていけたら、訪問理美容はそんな安い値段の商売では無いと思う。

部長:例えば訪問営業しているビジネスマンとか、そういった営業をやっている人から言わせると、「訪問理美容っていいですよね」って言われるんですよね。相手の自宅に入り込んでペチャクチャお話ができると。「これちょっと売ってくださいよ」みたいな(笑)「サプリメントとかウォーターサーバーとか売れるじゃないですか」みたいな、よく言われるんだよね。だからそこで売らない美容師さんってもったいないなと思うんですよね。

社長:私のところによく遊びに来た、色んな雑貨とかを通販サイトで売ってる社長さんが(どこの県だったかな?)そこはかつらを取り扱ってるの。かつらってピンキリだから殆ど成功率100%なんだって。そこは逆に言うと、雑貨屋さんは美容師を使ってお伺いしてるっていう。「なんで美容師さん達はそういうことろに行かないんですかね?」って私聞かれた時に「うーん、私みたいに真面目なんだな」って答えたけど。

部長:(笑)

社長:それだけね、真面目なのよ。しちゃいけないとか、だからみんな、そういう人たちに使われていくの。だって「こんにちは」って化粧品のセールスが行っても入れないのよ今。でも訪問理美容ってすごく良い特権だと思うのよね。

部長:あまり無理やり売っちゃダメだと思うんですよ。

社長:何にも売ること無いと思う。買いたくなるようにしていくのが、やっぱり理容師美容師って、何が上手いって喋るのが上手いから理容師美容師になるわけだから。

部長:だからよく、お金が溜まる壺みたいな、元気になる布団みたいな。そんなのは売っちゃダメだと思うんですよ(笑)

社長:それはダメだな。後からクレームが来ちゃうから。

部長:口のうまい美容師さんだったら「この壺1つで50万円ですよ」って言っても売れると思うんですよ。
買っちゃうおばあちゃんとかいると思うんですけど(笑)

社長:すぐ捕まっちゃうね(笑)

部長:そういったことはやめようねと。

でもしっかりと伝えてあげれば、全然高くてもお願いしてくれる人はいるんじゃないかなと。

社長:あの悩みを聞いてあげてご家族と相談して、ご家族もプロが言う物、情報を持っている物、やっぱ情報があると思っているから、そうすると「ああそうなんだな」とか。

田中さんなんか顔が白くなっただけで「どうしたの?」って。
「これ良いわよ」って言ったら「その白いの欲しいわ」って。
「あれ?これちょっと白くなっちゃったんだけど」って言うだけで、魔法の手だよね、感心しちゃうくらい。

だから、やっぱりお客さんは憧れるわけ。
だから憧れるような理美容師にならないといけない。同じようなものが欲しいみたいなね。

そういう感じだね、訪問はね。

これから始める人もそうだし、もう1回ここで仕切り直してもいいかなと思う。

値上げをする理由は、
例えば今だったら「こういう時期だから、一軒一軒にお伺いする時間がこうです」とか、
たとえばカリフ(カットクロス)を値段を上げるきっかけにするんだったら、例えば使い捨てのカリフを使っているとか使い捨てのタオルを使っているとか、そういうことから値段を上げていくような施策をとるとか。

部長:別に屋号を変えても良いと思うんですよね。

社長:名前を変えてもいいしね、2つ作っても良いよね。

部長:そうそうそう、短時間で安くしますよ、と時間がかかるけど料金高いですよ、と2つ作っても良いんじゃないかなと思うんですよね。

社長:うん、やっぱり選べるってことが1番嬉しいよね。

部長:「どっちにしますか?」ってお客さんに選んでもらってもいいし。

社長:そうそうそうそう

部長:今の価格を変えるのはなかなか難しいんだったら、別に作っちゃっても良いと思うんですよね。

社長:別な自分を作って良いんだから、そんなに免許証を見せろとか言うわけじゃないから。
こっちは〇〇の誰々、こっちは〇〇、蓋を開いたら同じでも良いのよ。気分が違うんですって言えばいいんだから。

 

社長:とにかく自信を持って、訪問理美容の値段を下げていかない。
とにかく上げていきましょう一緒に。私も頑張って、歳はどんどん上がって行きますけどね、料金もどんどん上げていきますよ。
頑張りますのでよろしくお願いいたします。

お疲れさまでした!ありがとうございま〜す。

 

私たちエアクリッパー協会が皆様の訪問理美容師の独立ご支援をします!

実際、まだまだ日本では訪問理美容師の認知が広がっていないのが現実です。
訪問理美容師になりたい方に向けて、カット技術だけでなく、30年で培った訪問理美容のノウハウを惜しみなく伝えていきます。
協会サイトはこちらから。
https://www.airclipper-association.com/

これを踏まえて、私たちエアクリッパー協会では訪問理美容師の地位を向上しようと努力しています。
訪問理美容師をもっと価値のある仕事にしようというのが当協会の目的です。

そのため、当協会に加入してくださった方には、さまざまな方面からサポートすることをお約束します。
エアクリッパー協会に入会し、協会の仕組みを利用することで、店舗を持たず、フリーランス的にお仕事が可能になるのです。

おわりに

エアクリッパー協会に入会すれば店舗を持たずに低コストで開業でき、独立後も安定的に収入が得られるようサポートします。
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さまざまなことでサポートをさせていただくことが可能です。

少し興味がある。
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社長の人柄に興味がある。

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この記事を書いた人
有限会社ディ・アイ・シー

会社案内 昭和61年にヘアーサロンアダムを開業、1年後に出張理美容サービスを開始。7年後にはビューティーサロン「イヴ」を開店とともに、在宅向け出張理美容「アダム&イヴ」を開業。 現在、50施設以上に出張しており、月間約1700人、年間約2万人の調髪をおこなっています。