美容師を辞めるか検討している方必見!あなたの能力はこの業界のこの職業で活かせます!

2022.06.15

 

はじめに

美容師の仕事は好きだけど将来に不安がある、またほかの業種にも挑戦してみたいといった方は多いでしょう。
美容師はつぶしが利かない仕事だと思われがちですが、実際はそんなことはありません。

美容師の仕事を通じて習得したスキルは、さまざまな場面で重宝するのです。
ここでは美容師を辞めたい人、辞めてほかの仕事に就きたい人などに対してノウハウをごしていきます

 

 

なぜ辞めたくなるのか?美容師を辞めたくなる理由

美容師とは文字通り、お客様の容姿を美しく整える専門家です。
美容師免許という国家資格がなければ業務に就くことができないと美容師法第6条で定められています。
スキンケアやフェイシャルエステ、ヘアメイクなどの業務をするうえでは、美容師の資格があると有利になります。

いつの時代も安定した需要と将来性のある仕事と言えますが、いざ美容師になったけど辞めたくなった、将来のことを考えると不安、辞めたいけど迷っている、といった人が多いのが現実です。

ここでは美容師を辞めたくなる要因、辞めた後の心配事などについて説明していきます。

 

労働時間の拘束

美容師は労働時間が短いと世間一般では考えられています。
たとえば、美容院の営業時間が9~18時の場合、1時間の昼休みを除いて実働8時間と考えている人は多いです。

しかし、実際は開店前と閉店後にも仕事があり、準備や片付けで時間を消費します。
職場での拘束時間が1時間増えるということは、自分の時間が1時間減るということです。
それは趣味の時間かもしれませんし、睡眠時間かもしれません。

たとえ1時間程度の残業であっても、毎日続くと負担に感じる人は少なくないでしょう。

アシスタントの美容師であれば、練習で時間を消費することになります。
カットモデルを見つけて、無料でカットさせてもらうこともあるかもしれません。

アシスタント時代はまだスキルが十分ではなく、修行するための期間と言えます。
給料は安くて拘束時間も長くなりがちで、この期間に転職が頭をよぎる人が多いようです。

美容に興味があって飛び込んだ世界であっても、趣味と仕事では事情が大きく変わってきます。
「趣味で楽しむのはいいけど、仕事となると不向き」という話はよくあることです。

美容師は女性の比率が高く、仕事と家事の両立をしている人が少なくありません。
それも労働時間を抑えたいと考える一因となっています。

仕事と家事をこなしたら、後は入浴と睡眠時間しか残らないという人はいるでしょう。
心のゆとりを持つためには、プライベートな時間の充実が欠かせません。
労働時間の拘束が長いと、必然的に働くことが生きる目的になりかねないでしょう。

仕事は人生を充実させるための手段であり、仕事をすること自体が目的ではないのです。
拘束時間を考える時は、家事との両立、睡眠、プライベートな時間なども考慮して決めていきましょう。

 

給料の低さ

美容師の資格は業務独占資格であり、その資格がなければ美容師の業務に従事できません。
誰もが気軽にできる仕事ではなく、それゆえ飽和状態になりにくい現実があります。

一方で、業務独占資格を必須とする仕事であるわりに、給料の低さが問題になっています。
美容師の月給は平均して27万円程度であり、他業種の平均と比較して3万~4万円も安いのです。

それが年収となればもっと差が出てきます。
5年、10年と長く勤務するほど、周りの同世代の人たちよりも収入が少ないことが露呈し、嫌気がさしてしまう人が少なくありません。

仕事のモチベーションが何かと聞かれた時、収入と答える人は非常に多いです。
モチベーションが下がる理由で多いのは、仕事内容に対して給料が見合わないことです。
一生懸命に技術を磨いても、収入がそれについてこないようでは不満を感じるのは当然でしょう。

さらに、美容師の仕事道具は職場が負担してくれないケースもあり、そうなれば自分で用意することになります。
もちろん、自分自身の美を維持するための費用負担もあり、給料が低いのに何かと出費が多いという現実があるのです。
給料の低い業界というのは、それが当たり前になっている傾向があります。

たとえば、介護業界は過酷な仕事内容に対して、給与が低いことで知られています。
こうした現状を打破するためには、高収入を得られる職場に転職するのが近道です。

同業種で努力をしても、得られる収入には限界があります。
転職をすれば職歴に傷が付くと考える人がいますが、収入やキャリアを上げるための転職なら話は別です。

 

キャリアアップへの不安

美容師を辞めたくなる理由には将来の不安もあります。

スムーズにキャリアアップができるのか、美容師の収入で満足いく生活を送られるのか、老後の資金を貯められるか、などはよくある悩みです。
こうした悩みを抱えながら働くのは、精神的にも良くないでしょう。

悩みや不安は働くモチベーションを下げてしまうからです。
モチベーションが下がると、同時に集中力や持続力なども低くなる現実があります。

店長クラスになれば高収入の仲間入りができると思うかもしれませんが、実際はそう甘くはありません。
店長になっても、年収400万円未満という人は少なくないのです。

チェーン店で店長に登り詰めるよりも、独立開業をして自分で店を出したほうが年収は高くなりますが、それでも500万円稼げれば多いほうです。

さらに、店舗を持つとなると、独立開業の資金が必要になります。
手持ちの資金が不十分であれば、ローンが必要になる可能性は高いです。
年収が多くてもローン返済で多くが出ていくようでは、実質的な年収は低くなります。
美容師の仕事が本当に好きで、お金のことは二の次という人であれば、将来の不安はあまりないかもしれません。

一方で、人並み程度に稼ぎたいとなれば、美容師として頑張っても限界があります。
店長でも年収300万円台の人はめずらしくないため、一般的なスタイリストだと店舗によっては200万円未満になることもあります。
出世をするのは簡単ではない反面、出世しても給与が高くなりにくいことが、美容師のキャリアアップの不安につながっています。

 

美容師の将来性って?美容師を辞めた後キャリアはどうなる?

美容師という仕事は常に安定した需要がありますが、一方で給料が上がりにくいのが現実です。
仕事を辞める動機として圧倒的に多いのは給与への不満であり、これは美容師に限ったことではありません。
ここでは美容師の将来性、そして転職後のキャリア形成について説明していきます。

 

美容師で磨いた経験やスキルを活かせば十分に転職可能です

仕事は生活をしていくための手段であり、決してボランティアではないのです。
自身の経験とスキルを提供する以上、納得いく対価を得られなければ不満が蓄積していくでしょう。

美容師の仕事をずっと続けるのが困難だと考えている人は、早めの転職を検討してください。
何歳になっても転職を成功させることは可能ですが、年齢によってチャンスが大きく変わってきます。

20代と40代では前者のほうが有利なのは間違いありません。
どのような業界においても年齢は大きな武器になるため、転職を考えている人はいたずらにタイミングを先延ばししないようにしましょう。
一般的に30代の後半に突入すると、他業種で活躍するのが難しくなってきます。

気力や行動力、精神力などが衰えてくるためです。
実際に転職して良好なキャリアを構築している人は、若くして美容師を辞めている傾向があります。
転職市場は年齢に対して敏感であり残酷です。

若ければ若いほど他業種で修行を積むための期間は必然的に長くなります。
それでも、美容師を辞めたら、その後のキャリアに不安があるという人は多いはずです。
美容師という特殊な仕事だからこそ、ほかでは通用しないと考えるのでしょう。

しかし、美容師で培った経験やスキルは決してムダにはなりません。
適職に巡り会えた、収入が大幅にアップした、労働時間の長さや給与の低さといった悩みが解消した、などと実際に転職を成功させている人は大勢います。

未経験の業界に飛び込むのは誰しも不安があるでしょうが、これは美容師に限ったことではありません。
長い人生においては、むしろ一つの職業を全うすることのほうが大変です。
転職をしようか悩んでいる人は、まずは行動に移すことを意識してみましょう。
考え続けていたり、悩んでいたりしただけでは、現状は何も変わりません。

より良い結果を得るためには、何よりも行動することが大切です。
自身の経験やスキルが通用する職場はいくらでもあります。

 

コミュニケーション能力

求人採用における履歴書チェックや面接では、コミュニケーション能力が精査されています。
コミュニケーション能力が高い人は協調性があり、職場の仲間たちと打ち解けやすいです。

また、お客様に対する接客対応が良ければリピートにつながり、企業の利益に直結するでしょう。
人間関係が円滑な職場は、従業員だけでなくお客様にも良い影響があるわけです。

逆に人間関係の悪い職場というのは、ブラック企業である可能性が高いです。
美容師という仕事は、お客様と1対1で対応することが多く、自然と接客対応が身につきます。
笑顔力や会話スキルなどが高ければ、それだけで人から好かれます。

どのような職場であっても、周りから嫌われるような人は採用したくないと考えているのです。
だからこそ、求人採用の場では、コミュニケーション能力を重視するわけです。

実際に面接の場では笑顔力や人当たりの良さ、話しやすさなどをチェックされています。
コミュニケーション能力とは、人を不愉快にしないためのスキルとも言えます。

たとえば、美容師時代のお客様を例にしても、とにかく話したいという人もいれば、話しかけないでほしいという人もいるわけです。
良好なコミュニケーションを築くためには、相手に合わせることが大切になります。

相手がどのようなタイプなのか瞬時に見極めて対応することが重要です。
相手に合わせた対応が得意という人は、日ごろから人間観察をしていることが多いです。

 

提案力

提案力という言葉はあまり聞いたことがないかもしれません。
これはお客様の希望や悩みを汲み取って、解決策をわかりやすく伝える能力だと言えます。
美容師の仕事は提案力を磨くうえで適しており、これはお客様の希望に対して個別に応えていくためです。

髪がうまくまとまらない、抜け毛が気になり始めた、髪が細くなったような気がするなど、お客様はなんらかの悩みを抱えていることが多いです。
悩みを打ち明けてくれるお客様であればこちらも対応しやすいですが、そうした人ばかりではありません。

こうした場合はこちらから悩みを聞き出していく必要がありますが、そのためには健全な人間関係の構築が前提です。
お客様から指名をよく受ける美容師は、提案力が優れている傾向があります。
提案力が高い人は営業や接客、電話応対などに向いています。

なぜ提案力が大きな武器になるかといえば、相手の立場になって物事を考えられるからです。
商品やサービスを購入するのはお客様であり、だからこそお客様の目線になることが大切です。

美容師は多くの時間を接客に費やすため、特に自分で意識しなくても提案力が磨かれていきます。
提案力が高ければ高いほど、サービスの利用者と提供者のマッチングにつながります。

 

接客力

接客力が要求される業界は非常に多いです。
接客とはその名の通り、お客様の相手をすることです。

日本は海外と比べて特に高い接客力を求められる傾向があり、おもてなしという言葉まで存在します。
接客力にはコミュニケーション能力や提案力も含まれており、言うなればお客様を総合的に満足させるためのスキルです。

リピートを得ることができれば、どのような企業でも重宝される人材になれます。
接客力を身につけるためには、大勢のお客様の相手をすることが重要になります。
場数を踏むことで身につくスキルであり、中でも美容師という仕事はうってつけです。

美容師は人当たりの良い人が多く、相手を不愉快にしないコツ、相手の性格に応じた対応、和やかな空気を作りだすスキルなどが長けています。
こうしたスキルはどのような業界でも役立つでしょう。

昔は経歴や学歴だけを重視して人材を採用する企業が大半でしたが、現在は少しずつ状況が変わってきています。
接客力やコミュニケーション能力、提案力といった現場で培われるスキルが重視され始めています。

逆にいえば実力主義に移行しつつあるため、実力に自信のある人にとって有利である反面、そうでない人には厳しい時代です。
美容師を辞めたいけど何をすれば良いのかわからない人は、接客力を活かせる職場をイメージしてみましょう。
美容師は1対1で接客するのが得意な人が多く、接客や営業職などは鉄板です。

 

体力・忍耐力

仕事を長く続けていくために必要なのは体力と忍耐力です。
体力に余裕がある人は疲れにくく、病気になりにくい傾向があります。

企業が欲するのは健康で、会社をあまり休まない人材です。
頻繁に仕事を休んで、人員に穴を空けてしまう状況を企業は嫌がります。

体力がある人はタフであり、少々のことでは音を上げません。
美容師は立ち仕事であるため、必然的に体力が養われていきます。

そのため、体力のある人材を採用したい企業から優遇されることが多いです。
特に立ち仕事、外回りの仕事などに従事する人には体力が求められます。

さらに、体力のある人はストレス耐性が高く、ストレスに負けないという強みもあるのです。
忍耐力も体力と同様に重要で、これは忍んで耐えるという意味があります。
仕事である以上、必ずついて回るのが責任です。
自分の好き勝手に発言、行動することは控えなくてはいけません。

忍耐力とはいわば我慢強さであり、忍耐力が強い人は目標を遂行する能力が高いとも言えます。

美容師はアシスタントの下積みを経験することで、自然と忍耐力が養われていきます。
忍耐力のある人はいたずらに転職を繰り返すことがないため、企業側としてはありがたい存在です。
美容師をしていたというだけで、忍耐力ある人物だと評価して積極採用する企業は少なくないのです。

 

具体的な転職先は?

美容師が活躍できる転職先は数多くあります。
美容師は人を相手にする仕事であるため、接客や営業などの仕事が向いているでしょう。
同業種だけでなく他業種に転職する時も強く、実際に美容師を辞めた人は幅広い業界で活躍しています。
ここでは、美容師に向いている具体的な転職先についていくつか紹介していきます。

 

同業種への転職

美容師を辞めてほかの職業に就く時、最も現実的なのは同業種への転職です。
採用者は即戦力を要求するところが多く、これは人材育成に時間やコストを導入しなくて済むからです。

転職先が同業種であれば、求職者側としても仕事をスムーズに覚えられるでしょう。
年齢をある程度重ねている人だと、記憶力や知識の吸収力などが自ずと低下していきます。

そのため、特に同業種への転職がおすすめです。
美容師の転職する職業として多いのはヘアメイクです。

メイクとヘアスタイルをセットする仕事であり、いわばメイクと髪のプロと言えるでしょう。
美容師とよく混同されますが、ヘアメイクに関しては必須資格はありません。

ただし、ヘアメイク兼美容師といった形態を導入している職場では、美容師免許を必須とするところがあります。
サービスを提供する相手はモデルやタレントなどが多く、そこが一般の人が対象となる美容師と異なるところです。
美容師がよく転職する同業種には訪問理美容師もあります。

こちらは体が不自由でご自身で美容院まで行けない方をサポートする仕事です。
美容師のサービスを出張訪問して提供する仕事で、ヘアカットやカラー、パーマなどを行います。
利用者は高齢者を筆頭に体の不自由な方です。

そうでない人は法律の観点から利用不可であり、実店舗の美容院に行く必要があります。
訪問理美容師は現在注目されている職業であり、その理由に高齢化社会があります。

仕事の内容は通常の美容師と大差ありませんが、対象者は高齢者が中心なので格段の配慮が必要でしょう。
すでに保有している美容師の資格に加えて、介護職員初任者研修を取得すればさらに転職で有利になります。
高齢者の対応に慣れていれば、お客様に対するアピール力がより高くなるからです。

 

他業種への転職

美容師が転職先として考えるのは、美容に関連する業界であることが多いです。
ブライダル業界を選択する人は多く、結婚式という晴れ舞台のお手伝いをしたいと考えて転職先に選んだという人が目立ちます。
ブライダルの仕事における心構えは、失敗が許されないことです。

結婚式に失敗はあってはならないため、常に緊張感を持って臨むことが大切になるでしょう。
近年はブライダル業界が美容師に業務提携を持ちかけるケースが増えてきました。
ブライダル関連の業務を引き受けている美容院で勤務経験のある人ならば、ブライダル業界に転職する時に有利になります。

アパレル業界に転職する美容師も少なくありません。
アパレル業界はファッションに関心がある人に向いていますが、美を追究する仕事という側面では美容師と共通点があります。
アパレル業界に求められるスキルは接客力であり、初対面の人と気兼ねなく会話ができる人は重宝されます。
美容師は接客力に加えてコミュニケーション能力や提案力などが身につき、これらはすべてアパレル業界で重宝するスキルです。
ほかにも、美容やおしゃれにこだわりがある人もアパレル業界で採用されやすい傾向があります。

美容系メーカーも美容師から選ばれる転職先で、その中で代表格といえばエステサロンです。
マッサージやリラクゼーションなどを提供する施設では、接客力のある人材が求められます。
美容師は自然と接客力が身につく仕事ですから、美容系メーカーに転職する時に有利です。

また、マッサージやリラクゼーションなどは手技を中心に行われるところが多く、お客様に寄り添った対応、高度な技術を提供できる人材が重宝されます。
美容師は忍耐力を養える仕事であるため、これらの業界でキャリアを重ねていきたい人にも好都合でしょう。

 

美容師を継続

転職をすることが必ずしも成功につながるとは限りません。
転職をすれば新人として一からのスタートになります。

転職しようか迷っている人、新しい業界で活躍する自信がない人などは、現状を維持することも考えてみましょう。
現在の職場においてスキルを磨き、キャリアを構築していくという手もあります。

人間関係に問題があるのであれば、ほかの美容院に行くという方法がおすすめです。
人間関係の悩みは自分の努力だけでは解決できません。

相手があって生まれる悩みですから、職場を変えないと解決しないことが多いです。
当然ながら職場が変われば人間関係や客層、収入なども変わります。

それ以外の方法としては、契約形態を変更する方法があります。
業務委託契約をして働きつつ、訪問理美容の仕事を掛け持ちするのもありです。

フルタイムでの勤務が厳しいなら、アルバイトやパート勤務に変える方法があります。
自由な働き方を求める人には、フリーランスとして独立開業をする方法がおすすめです。
フリーランスであれば勤務時間や職場環境などは自分で好きなように調整できます。

このように、美容師といっても様々な働き方があります。
「訪問理美容師」もそのうちの一つです。

 

訪問理美容という選択

仕事というのは、需要があって初めて仕事として成立するものです。
生涯において安定した収入を得るためには、需要と供給がマッチした職種を探すのがポイントです。
近年になって訪問理美容を始める美容師が増えてきた背景にも同様の理由があります。
ここでは訪問理美容の概要や働き方、兼業をする方法などについて説明していきます。

 

訪問理美容師とは?

訪問理美容師は通常の美容師の業務を出張して提供するだけだと思うかもしれません。

しかし、実情は少し違っており、健常ではない方が利用するサービスのためより一層の配慮が必要です。
具体的には高齢者との会話術、きめ細かい対応、サービス精神などが必要になります。
高齢者や体が不自由な方は足腰が弱く、体力も乏しい傾向があります。

また、聴力が低下しており、何度も聞き返される状況が少なくないでしょう。
こうした場面は数多くあるため、温厚に対応できる人が訪問理美容師に向いています。
訪問理美容師の仕事はカットやカラー、パーマなどが中心ですが、対象者が異なる点に注意する必要があるわけです。
訪問理美容師の活躍の場として多いのは、介護付き有料老人ホームやグループホームなどです。
そのため、介護の知識やスキルがあれば有利になります。

介護職員初任者研修があると業務契約で優遇されるのはそのためです。
資格は必須ではありませんが、取得しておけば要介護者に対するコミュニケーション能力や対応などを身につけられるでしょう。
介護の知識があれば、要介護者への心身の負担を抑えつつ業務の遂行ができます。

訪問理美容師の働き方って?

自由な働き方に魅力を感じて訪問理美容師を目指すという人は少なくありません。
介護職員初任者研修の資格は必須ではなく、美容師資格があれば始められます。
訪問理美容師は施設や個人宅を訪れて、美容師のサービスを提供します。
自分一人で独立開業できるので、ほかのスタッフとの対人関係に悩むことはありません。

お客様と対応する時は1対1の関係になりますが、利用頻度は1~2ヶ月に1回という人が多いです。
相性が悪いお客様であっても頻繁に会うわけではないので、気楽に働けるという声が目立ちます。

訪問理美容師は休日を自由に設定できますが、リピートを増やすためには大型連休に対応できたほうが好ましいです。
ゴールデンウィークやお盆休みのタイミングで、ヘアカットをする高齢者は少なくないからです。

一方で、正月だけはしっかりと休むという訪問理美容師が目立ちます。
また、どうしても休まないといけない日に関しては、予約を入れなければ大丈夫です。
訪問理美容師という働き方は、美容院に雇われるわけではありません。

自身で勤務時間や休日などのスケジュール調整ができるので、職場に縛られたくない人におすすめです。
仕事において注意したいのは忘れ物で、そうなれば仕事ができなくなります。

すぐに家に帰って持ってくるにしても時間ロスは避けられません。
さらに怖いのは、ほかの仕事が控えている状態で、そうなればどちらかを断らなくてはいけなくなる可能性があります。

特に訪問美容師を始めた直後は、忘れ物が多くなりやすい傾向があるので要注意です。

 

美容師と訪問美容師の両立の働き方。

美容師の資格があれば訪問美容師ができます。
美容院では時短勤務をして、後は訪問美容師で稼ぐという働き方もありです。
最初から訪問美容師として独立することに抵抗がある人は、まずは両立を目指してみましょう。

訪問美容師の仕事が軌道に乗ってきたら、こちらだけで稼ぐという方法もありです。
訪問美容のスキルを磨きたい人は、訪問美容師に対応した会社に勤務するという方法もあります。

企業に属することで高齢者や体の不自由な方への対応、仕事における注意点などを学べます。
中には社内研修やセミナーを開催している企業もあり、本格的な学習ができるでしょう。
独学で学ぶという選択もありますが、これは容易なことではありません。
未経験から開業するのが不安という人は、まずは企業でノウハウを得てください。

2つの仕事を両立させるポイントは、自分に無理をしないことです。
今現在は無理ができても、5年後は厳しくなるかもしれません。
無理をして今だけ乗り切るという働き方では、やがて調整が難しくなってきます。

また無理をすることで体を壊してしまえば、休職を余儀なくされるかもしれません。
訪問美容師は自由な働き方ができる反面、自己管理能力も必須になります。
自分の体力でこなせる仕事量、そしてストレスが溜まらない働き方を模索しましょう。

実際に、サロンと訪問美容の両立しながら活躍する土田さんの記事はこちら
実際に、フリーランス訪問理美容師として活躍する横山さんの記事はこちら

 

おわりに

現状の美容師の仕事や職場が辛い場合、転職する選択肢を考えましょう。
いままで美容師をやってきたから転職先も美容師だと考える方も多いとは思います。
しかし、さまざまな選択肢がありますので、よく検討してみてください。

もし同じ業種で転職をしたいという場合、訪問理美容師もおすすめです。
いきなり開業するのが不安!
という方は、是非DICも運営を行なっているエアクリッパー協会のHPからお気軽にお声がけください!

 

エアクリッパーの詳細はこちらからご覧ください。

この記事を書いた人
有限会社ディ・アイ・シー

会社案内 昭和61年にヘアーサロンアダムを開業、1年後に出張理美容サービスを開始。7年後にはビューティーサロン「イヴ」を開店とともに、在宅向け出張理美容「アダム&イヴ」を開業。 現在、50施設以上に出張しており、月間約1700人、年間約2万人の調髪をおこなっています。